介護の面接が決まった。ところが、何を聞かれるのか見当がつかない。未経験だと正直に言っていいのかも迷う。そんな気持ちで当日を待っていませんか。
- 未経験と伝えることへの迷い
- 体力を聞かれたときの答え
- 夜勤やシフトの希望の伝え方
- 志望理由が弱いという不安

未経験だと、正直に言ったら落とされそうで…。

逆だよ。介護の面接で見られているのは、経験よりも続けられるかどうかなの。
介護の面接には、介護ならではの質問があります。そして立派な答えより、等身大の答えのほうが伝わる場面が多いのです。この記事では、よく聞かれる10個の質問を挙げ、答え方と例文を並べました。あわせて、こちらから確かめておきたいことにも触れています。読み終えるころには、当日の会話の形が見えているはずです。
介護の仕事をはじめから知りたい方は、介護の仕事と資格と職場選びの全体像をご覧ください。
介護の面接で見られること

質問を覚える前に、相手が何を知りたいのかを押さえましょう。ここがわかると、想定外の質問にも落ち着いて対応できます。介護の面接は、能力を試す場ではありません。一緒に働く姿が想像できるかどうかを見る場です。ここでは3つに整理しました。
長く続けられるか
もっとも重く見られる点です。人を育てるには時間がかかるため、すぐ辞められると現場が困るからです。無理のない働き方を考えていると伝わるほうが、強がるより好まれます。
利用者への向き合い方
技術は入ってから覚えられますが、人への姿勢は教えにくいものです。話し方や表情から、その人らしさを見ています。特別な言葉はいりません。普段どおりに話すことが、そのまま答えになります。
チームで動けるか
介護はひとりで完結する仕事ではありません。申し送りや相談が欠かせないため、報告できる人かどうかが見られます。わからないことを聞ける素直さは、経験より評価されることがあります。
必ず聞かれる質問5つ

ここからが本題です。まずは、ほぼどの面接でも出てくる5つを挙げます。答えを用意しておけば、当日の緊張はかなり減ります。例文はそのまま使わず、自分の言葉に置き換えてください。借り物の言葉は、少し掘り下げられると答えられなくなります。
なぜ介護の仕事を?
最も重要な質問です。立派な志を語る必要はありません。きっかけと、今も続いている気持ちを素直に話すほうが伝わります。
家族の介護に関わったことがきっかけです。専門の方に支えていただいた経験から、自分も人の生活を支える仕事に就きたいと考えるようになりました。現在は初任者研修を修了し、実務に必要な基礎を学んでおります。
未経験ですが大丈夫?
不安を隠す必要はありません。自覚があることと、それを埋める行動をしていることを示しましょう。「がんばります」だけで終えないのがコツです。
実務は未経験ですので、覚えることが多いと考えております。研修で学んだ基本を確実に身につけ、わからないことはその場で確認しながら進めてまいりたいと考えております。
体力に自信はある?
介護の面接で必ず出る質問です。若さや根性で答えるより、工夫で答えるほうが説得力があります。無理をして体を壊す人だと思われないことも大切です。
無理のない体の使い方を研修で学びましたので、それを守って作業したいと考えております。日ごろから睡眠と食事を整えることを心がけており、体調の変化には早めに気づけるほうだと思います。
体の使い方で負担が変わることは介護の仕事がきつい理由と対策で詳しく解説しました。
夜勤はできますか?
できる場合もできない場合も、はっきり伝えましょう。曖昧にしておくと、入ってから食い違いが起きます。難しい場合は、代わりに貢献できることを添えると印象が変わります。
家庭の事情があり、現時点では夜勤は難しい状況です。その分、日勤帯でできることを増やしていきたいと考えております。将来的に状況が変われば、改めてご相談させてください。
前職を辞めた理由は?
前の職場を責める言い方は避けましょう。事実を述べたうえで、介護を選んだ理由につなげるときれいに流れます。転職理由と志望動機がつながっていることが大切です。
前職では決められた業務を効率よく進めることが中心でした。経験を重ねるうちに、人と深く関わる仕事をしたいという気持ちが強くなり、それが実践できる環境を探しております。
一般的な転職面接の質問は転職面接でよく聞かれる質問10選と答え方にまとめました。
答えに迷う質問5つ

次は、聞かれると困る5つです。模範解答が見つかりにくく、その場で考えると詰まりやすい質問ばかりです。結論から言えば、正直に答えて差し支えありません。介護の現場は、できないことを隠す人のほうを警戒します。
認知症の方への対応
経験がなければ「わからない」で構いません。知識を問う質問ではなく、考え方を見る質問だからです。否定しない、急かさないという基本を知っていれば十分でしょう。
実際の経験はございませんが、研修では否定せずに相手の世界に合わせることが大切だと学びました。現場では先輩のやり方を見て覚えていきたいと考えております。
排泄や入浴の介助は
抵抗があるかを確かめる質問です。無理に平気なふりをする必要はありません。慣れるつもりがあることを、落ち着いて伝えれば十分でしょう。
最初は戸惑う場面もあると思いますが、生活を支えるうえで欠かせない業務だと理解しております。基本を守って、丁寧に取り組んでまいります。
希望のシフトは?
遠慮して実情と違う答えをすると、あとで自分が苦しくなるでしょう。働ける条件は、採用が決まる前にはっきりさせておきましょう。条件を伝えることが、わがままになるわけではありません。
利用者に怒られたら
対応力ではなく、受け止め方を見ています。自分を責めすぎず、ひとりで抱えないと伝わればよい質問です。先輩に相談するという答えは、まったく弱くありません。
まずは落ち着いて伺い、自分の対応に原因がなかったかを振り返ります。判断に迷う場合は、自分だけで決めずに先輩に相談いたします。
何か質問はありますか
いわゆる逆質問です。「特にありません」は避け、働く姿が想像できる質問を2つほど用意しましょう。聞いた内容が、そのまま職場を見極める材料にもなります。
入職後、最初の3か月はどのような業務を担当することが多いでしょうか。
夜勤に入るまでに、どのくらいの期間を見ていらっしゃいますか。
こちらから確かめること

面接は、選ばれる場であると同時に選ぶ場でもあります。聞かずに入ると、後で食い違いが出てくるからです。聞いて嫌がられるような職場なら、入らないほうが安全でしょう。4つ挙げます。
教育と研修の体制
未経験で入る場合、ここが一番大きく効きます。最初の数か月、誰かが同行してくれるのか。質問できる相手が決まっているのかを確かめましょう。
一日の業務の流れ
具体的に聞くと、職場の実態が見えてきます。何人を担当するのか、休憩は取れているのか。答えが曖昧な場合は、現場が整理できていない可能性があります。
施設の種類によって一日の流れは大きく変わります。介護施設の種類と選び方もあわせてご覧ください。
職場ごとの時間の流れは介護職の1日の流れと仕事内容に並べました。
労働条件の書面
内定が出たら、労働条件を書面で確認してください。勤務時間、休日、賃金、夜勤の回数。口頭の説明と書面が違っていないか、必ず目を通しましょう。
疑問が残る場合や、書面が出てこない場合は、都道府県労働局の総合労働相談コーナーなどに相談できます。無料で利用できる窓口は転職の悩みを無料で話せる相談窓口7選にまとめました。
職場を見せてもらう
可能であれば、見学をお願いしてみましょう。職員同士の話し方や、利用者への声のかけ方に雰囲気が表れます。断られたとしても、その反応自体がひとつの情報になります。
差し支えなければ、見学の機会をいただくことは可能でしょうか。
介護の面接でよくある質問

最後に、面接そのものについての疑問をまとめました。どれも当日の落ち着きを左右するところです。気になる項目だけ読んでいただいて構いません。
服装はスーツ?
指定がなければスーツが無難です。動きやすい服装をと言われた場合は、襟のあるシャツなど清潔感のある私服で構いません。迷ったら応募先に確認して差し支えありません。
持ち物は何が必要?
履歴書と職務経歴書の控え、筆記用具、手帳があれば足ります。資格証の原本やコピーを求められることもあります。事前に案内があるので、連絡内容を確認しておきましょう。
資格がなくても受かる?
施設では無資格の方の求人も出ています。働きながら資格を取る前提で採用する事業所も少なくありません。詳しくは未経験から介護職に転職する手順をご覧ください。
年齢が高くても平気?
幅広い年代の方が働いている業界です。若さではなく、これまでの経験から何が活かせるかを伝えましょう。落ち着いた対応ができる点は、現場で歓迎される要素になります。
給与はいつ聞く?
一次面接で自分から切り出すのは避けたほうが無難です。内定後の条件提示の場が、本来の確認どころになります。エージェント経由なら、担当者に代わりに聞いてもらえます。
何を確認すればよいかは介護職の給料が変わる理由と見方をご覧ください。
落ちたら向いてない?
そうではありません。相性やタイミングで決まることが多いためです。一社の結果で向き不向きを判断する必要はまったくありません。
まとめ|飾らなくていい

介護の面接で求められているのは、完璧な受け答えではありません。続けられそうかどうか、ただそれだけです。飾らずに話したほうが、かえって伝わる場面が多いのです。
- 見られるのは続けられるか
- 未経験は隠さず行動で示す
- 体力は工夫で答える
- 夜勤やシフトは曖昧にしない
- こちらからも必ず確かめる

正直に話していいとわかって、少し肩の力が抜けました。

それでいいの。取り繕った言葉より、自分の言葉のほうが伝わるからね。
今日は、最初の質問の答えだけ書いてみてください。なぜ介護の仕事をしたいのか、その一つだけで構いません。そこが決まれば、残りの質問も自然につながっていきます。完璧な文章を目指すより、自分の言葉で話せる状態にするほうが先です。
書類の準備は職務経歴書の書き方と例文10選と介護職の志望動機の書き方に、資格の費用は介護の資格を無料で取る方法5つにまとめました。決める前に確かめたいことは転職して後悔する人の共通点7つもあわせてご覧ください。
採用が決まったら介護の仕事を始める前の準備もご覧ください。


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