就職は決まったのに、初日のことを考えると落ち着かない。何を持っていけばいいのか、何時に着けばいいのか、誰も教えてくれません。聞くほどのことでもない気がして、そのまま当日を迎えてしまう人は多いものです。
- 何を持っていけばいいのか
- 服装や靴はどうすればいいのか
- 初日は何をするのか
- 覚えられなかったらどうしよう

持ち物を聞きそびれてしまって、今さら連絡しづらくて…。

聞いていいんだよ。でも、先に分かっていれば聞かずに済むことも多いの。
初日の不安は、知らないことが多いせいで大きくなります。やることが分かっていれば、半分はなくなります。この記事では、入職前にそろえる書類、服装と持ち物、初日の流れ、そして最初の1週間で気をつけることまでをまとめました。
なお細かい決まりは事業所によって違います。ここに書いたことは一般的な目安として読み、迷う部分は入職前に職場へ確認してください。
介護の仕事をはじめから知りたい方は、介護の仕事と資格と職場選びの全体像をご覧ください。
入職前にそろえる書類

まずは書類です。当日になって足りないと、手続きが止まってしまいます。前の職場からもらうものがあるので、早めに確認しましょう。3つに分けて見ていきましょう。
職場に出すもの
一般的に、次のようなものを求められます。
- 雇用保険被保険者証
- 基礎年金番号通知書(または年金手帳)
- マイナンバーが分かるもの
- 給与の振込先が分かるもの
- 扶養控除等申告書(職場でもらえます)
同じ年に前の職場で働いていた場合は、源泉徴収票も必要になります。年末調整でまとめて計算するために使うものです。
前の職場からもらうもの
雇用保険被保険者証と源泉徴収票は、前の職場から受け取るものです。退職時にまとめて渡されることが多いのですが、後から郵送される場合もあります。手元にない場合は、早めに前の職場へ連絡しておきましょう。
健康診断について
雇い入れのときの健康診断は、事業者が行うことと決められています。ただし入職前3か月以内に受けた健診の結果を出せば、その項目は省ける扱いです。受けたばかりなら結果が使えないか、職場に聞いてみてください。
服装と持ち物

次に、身につけるものです。介護の現場では、おしゃれより安全と清潔が優先されます。利用者様を傷つけないためです。3つに分けて説明します。
服装の基本
制服があるかどうかは職場によって違います。私服の場合は、動きやすく汚れてもいいものを選んでください。入職前に、制服の有無と初日の服装を確認しておくと安心でしょう。
靴は意外と大事
靴は安全に直結する部分です。次の点を満たすものを用意してください。
- かかとを覆うもの(サンダルやミュールは不可)
- 歩く音が大きく響かないもの
- かかとを踏まずに履けるもの
- 室内用と屋外用を分ける職場が多い
長時間立ったり歩いたりするため、履き心地も大切になります。安いものでも構わないので、足に合うものを選びましょう。
爪と手元
爪は短く切り、マニキュアは落としていきます。伸びた爪は利用者様の皮膚を傷つけるおそれがあるためです。指輪も、感染を防ぐ観点からできるだけ外しておくのが無難でしょう。
初日の流れ

当日の流れが分かると、気持ちがだいぶ楽になります。職場によって違いますが、おおまかな形は似ています。初日から一人で介護をすることはありません。時間の順に見ていきましょう。
着く時間
指定された時間の10分ほど前に着くのが目安です。早すぎると、まだ準備が整っていないこともあります。初日は道に迷うことも考えて、家を出る時間に余裕を持たせましょう。
午前にやること
多くの場合、書類の提出と説明から始まります。施設の中を案内され、職員の方に紹介される流れです。そのあと先輩について、仕事の様子を見せてもらうことになります。
見学が中心になる
初日は、見て覚える時間が中心です。手を出すとしても、声かけや配膳など負担の軽いものから始まります。身体介助を一人で任されることは、まずありません。
職場ごとの1日の流れは介護職の1日の流れと仕事内容にまとめました。
最初の1週間ですること

初日を終えたあとが本番です。ここでの過ごし方が、そのあとの働きやすさを決めます。大事なのはできることを増やすより、聞ける人になることでしょう。3つ挙げます。
メモを持ち歩く
小さなメモ帳を1冊、ポケットに入れておいてください。手順よりも、名前と場所を書いておくと役に立ちます。利用者様のお名前、物の置き場所、担当の方の呼び方などです。
分からないことは聞く
聞くことは、迷惑ではありません。黙って自己流でやるほうが、あとで大きな問題になります。介護は命に関わる場面があるため、確認する人のほうが信頼されます。
利用者様の名前から覚える
手順より先に、お顔とお名前を覚えましょう。名前を呼べるようになると、関わりがぐっと楽になります。手順はあとからついてくるものです。
覚えられなくて当たり前

最初の1か月は、できない自分が気になるものです。けれども、それは能力の問題ではありません。覚えることの量が、もともと多すぎるだけです。3つの視点を持っておいてください。
量が多すぎるだけ
利用者様の人数、一人ひとりの違い、記録、職場の決まりごと。一度に入ってくる情報の量が、ほかの仕事より多い世界です。1か月で覚えきれるほうが珍しいと思ってください。
先輩と比べない
手際よく動く先輩は、何年もかけてそうなっています。同じ速さでできないのは当然のことです。比べる相手は昨日の自分だけで十分でしょう。
3か月を目安にする
慣れるまでに数か月はかかります。それまでは、できないことがあって当たり前の時期です。3か月たっても苦しいときは、職場との相性を考え直してもかまいません。
きついと言われる部分の中身は介護の仕事がきつい理由と対策にまとめました。
初出勤でよくある質問

最後に、初日の前に迷いやすい点をまとめました。どれも聞いても困らせないことばかりです。気になる項目だけ読んでいただいて構いません。
持ち物は聞いていい?
聞いて構いません。むしろ歓迎されます。準備してこようとする姿勢が伝わるからです。入職の数日前に電話で確認しておくと、当日あわてません。
昼食はどうする?
職場によって、給食が出るところと持参のところがあります。初日は分からないので、持っていくほうが確実でしょう。休憩の時間や場所も、あわせて聞いておくと落ち着きます。
髪色やピアスは?
決まりは職場によって違います。明るすぎる髪色や大きなアクセサリーは避けるのが無難です。揺れるピアスは引っかかる危険があるため、外しておきましょう。
初日から夜勤はある?
ほとんどありません。夜勤は人数が少ないため、ある程度慣れてからになります。いつから入るのかは、入職時に確認しておくと見通しが立ちます。
失敗したらどうしよう
初日に失敗しない人はいません。大事なのは、間違えたと気づいたらすぐ伝えることです。隠されることのほうが、職場にとっては困ります。
手当の手続きは?
失業保険を受けていた方は、就職が決まった時点で手続きが必要です。期限が短いため、働き始めてからでは間に合わないことがあります。
詳しくは再就職手当の条件と申請の流れにまとめました。
まとめ|不安なままでいい

初日を迎える人は、みんな不安です。不安がないまま始める人のほうが、かえって危ないかもしれません。慎重な人ほど、介護の現場では信頼されます。
- 書類は前の職場からもらうものがある
- 靴はかかとを覆うものを選ぶ
- 爪は短く、マニキュアは落とす
- 初日は見学が中心
- メモは名前と場所から
- 慣れるまで3か月が目安

初日から一人でやるわけじゃないと知って、少し安心しました。

そう。最初は見ているだけでいいの。聞ける人になるほうが先だからね。
今日は、持ち物を職場に電話で聞いてみてください。それだけで、当日の不安はかなり減ります。聞きにくいと感じるかもしれませんが、準備しようとする人だと伝わるはずです。始まってしまえば、あとは毎日が勝手に進んでいきます。
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