転職しようと思い立ったものの、何から手をつければいいのかわからない。調べるほど情報が増えて、かえって動けなくなる。そんな状態で、何週間も過ぎていませんか。
- 何から始めるかがわからない
- どれくらいかかるのか不明
- 情報が多すぎて選べない
- 途中で止まってしまう不安

やることが多すぎて、どこから手をつければいいのか…。

全部を一度にやろうとしなくていいの。順番が決まっているから、上から進めるだけだよ。
転職活動には、決まった順番があります。順番どおりに進めれば、迷う場面はほとんどありません。この記事では、全体の流れを6つの段階に分けて示します。それぞれにかかる期間の目安も添えました。読み終えるころには、今どこにいて次に何をするかがわかっているはずです。
転職をはじめから知りたい方は、転職の流れとお金と手続きの全体像をご覧ください。
転職活動の全体像

細かい作業に入る前に、地図を持っておきましょう。全体が見えていると、今やっていることの意味がわかります。途中で止まったときも、どこへ戻ればいいか迷いません。まずは大きく3つ、押さえておきたいことがあります。
大まかな6つの段階
転職活動は、おおむね次の順番で進みます。前の段階を飛ばすと、あとで戻ることになりやすいものです。気になる段階から読んでも構いませんが、順番は意識しておきましょう。
- 転職するかどうかの判断
- 自己分析と希望条件の整理
- 情報収集と求人探し
- 応募書類の作成と提出
- 面接と内定
- 退職の手続きと入社
かかる期間の目安
全体で3か月から6か月ほどかかる人が多いといわれています。在職中の場合は時間が取りにくいため、半年程度を見込んでおくと気持ちが楽です。内訳としては、準備に2週間から1か月、応募から内定まで1か月から3か月、退職手続きと入社準備に1か月から2か月といったところでしょう。
ただし、この数字にとらわれる必要はありません。早く終えた人が成功したわけではないからです。途中で立ち止まる時期があっても、それは失敗ではありません。
在職中と離職後の違い
在職中に進めるほうが、条件面で妥協せずに済みます。収入が途切れないぶん、焦って決めなくてよいためです。ただし時間の確保は難しくなり、期間も長引きやすくなります。
働きながら進める具体的な方法は在職中の転職活動の進め方と注意点にまとめました。
準備の段階ですること

最初の段階が、いちばん飛ばされやすい部分です。求人を探すところから始めてしまう人が多いためでしょう。けれども、ここを飛ばすと応募先選びで必ず迷います。目安は2週間から1か月、作業は4つです。
転職理由の整理
まず、なぜ転職したいのかを言葉にします。不満を並べるのではなく、次に何を求めているかまで書き出すのがコツです。ここが固まっていないと、志望動機も面接の受け答えも組み立てられません。
そもそも転職すべきか迷っている段階なら、転職すべきか迷うときの判断基準7つから読むほうが順番として自然でしょう。
希望条件の順位づけ
次に、転職先に求める条件を並べて順位をつけます。すべてを満たす求人は存在しないため、譲れない条件を決めておく必要があるからです。上位3つだけ決めておけば、求人を見るときの判断が速くなります。
経歴の棚卸し
これまでの仕事を、時系列で書き出しておきましょう。いつ、どこで、何を担当し、何が身についたか。この作業は、そのまま応募書類の土台になります。
書き方に迷ったら職務経歴書の書き方と例文10選に項目別の例文を用意しました。
情報の集め方
求人サイトを眺めるだけでは、相場観はつかめません。同じ職種でも、会社によって条件が大きく違うからです。エージェントに登録して話を聞くと、実際の相場が見えてきます。
登録の流れや断り方は転職エージェントの使い方と選び方をご覧ください。
応募から内定までの流れ

準備が済んだら、いよいよ実際に動く段階です。ここからは相手のある話なので、自分のペースだけでは進みません。目安は1か月から3か月と幅があります。思いどおりにいかないのが前提だと思っておきましょう。
求人を探す
求人サイト、エージェント、ハローワークを併用するのが基本です。同じ会社の求人でも、出している経路によって条件が違うことがあります。気になる求人は、迷わずブックマークしておきましょう。
書類を提出する
履歴書と職務経歴書を用意して応募します。土台は使い回して構いませんが、志望動機と自己PRは応募先ごとに直しましょう。書類選考の結果は1週間から2週間ほどで届くことが多いものです。
志望動機の組み立て方は転職の志望動機の書き方と例文に例文つきでまとめました。
面接を受ける
面接は1回で終わらず、2回から3回に分かれることが一般的です。聞かれることは会社が違ってもおおむね似ています。準備した人が落ち着いて話せる場だと考えてください。
よく聞かれる質問と答え方は転職面接でよく聞かれる質問10選と答え方に例文つきでまとめてあります。
内定と条件の確認
内定が出たら、労働条件通知書などの書面で条件を確認します。口頭の説明と書面が違っていないか、必ず目を通してください。疑問があれば、返事をする前に質問して差し支えありません。
退職と入社の手続き

内定が出てからが、意外と長い段階です。相手の会社だけでなく、今の職場との調整も必要になるためです。目安は1か月から2か月ほどでしょう。ここを急ぐと、あとの人間関係に響きます。
退職を申し出る時期
法律上は、一般的に申し出から2週間で雇用契約を終了できるとされています。ただし就業規則では1か月前から2か月前と定めている会社が多いものです。実務としては、内定の書面を受け取ってから伝えるのが安全でしょう。
切り出し方や例文は辞めたいのに言えない人向けの伝える手順と例文にまとめました。なお個別の事情については、労働基準監督署などの専門窓口にご相談ください。
引き継ぎと有給消化
引き継ぎの資料は、口頭ではなく書いて残しましょう。残る人の負担が減るうえ、自分の評判も守られます。有給は働く人の権利ですが、引き継ぎの予定と合わせて早めに相談するのが穏やかです。
入社日の調整
退職日と入社日のあいだは、数日から2週間ほど空けておくと安心です。引き継ぎが延びたり、書類の手続きが残ったりすることがあるためでしょう。間を空けられない場合は、その旨を早めに応募先へ伝えておいてください。
つまずきやすい場面

ここからは、途中で止まりやすい場面の話です。どれも多くの人が通る道で、めずらしいことではありません。止まること自体は失敗ではないと先に知っておくと、立て直しが早くなります。ここでは3つに絞りました。
書類が通らないとき
応募先と経歴が合っていない可能性があります。書類の出来より、選んでいる求人のほうを見直すほうが効くことも多いものです。10社出して通らないなら、条件の幅を広げてみましょう。
面接で落ち続けるとき
相性の問題である場合がほとんどです。とはいえ、同じ質問で詰まっているなら、そこだけ答えを用意し直しましょう。エージェント経由なら、不採用の理由を共有してもらえることもあります。
気力が続かないとき
転職活動は、思っている以上に気力を使います。一度止めても、また始められるものです。期限を決めて休むと決めてしまえば、罪悪感も薄れるでしょう。
一人で抱えずに済む窓口は転職の悩みを無料で話せる相談窓口7選で紹介しています。
転職活動でよくある質問

最後に、進め方について迷いやすい点をまとめました。どれも順番が気になったときに出てくる疑問です。気になる項目だけ読んでいただいて構いません。
何社くらい応募する?
決まった正解はありませんが、10社から20社ほど応募する人が多いようです。1社ずつ結果を待つと時間がかかるため、数社まとめて出すほうが効率的でしょう。ただし書類を使い回すだけにならないよう気をつけてください。
辞めてから探すのはだめ?
だめということはありません。心身が限界に近いなら、先に辞めるという判断も十分に正しい選択です。ただし収入が途切れるため、生活費の見通しだけは立てておきましょう。
どちらを選ぶにしても、決め方で結果が変わります。転職して後悔する人の共通点7つを先に読んでおくと、判断しやすくなるでしょう。
転職の時期に有利不利は?
求人が増えるのは、年度替わりの前後や上半期の終わりごろといわれています。ただし通年で募集している職種も多くあります。時期を待つより、準備ができた段階で動くほうが現実的でしょう。
同時に何社受けていい?
制限はありません。複数社を並行して受けるのが普通です。内定が出る時期がずれると待ってもらう交渉が必要になるため、日程はなるべくそろえて進めるとよいでしょう。
内定を辞退してもいい?
辞退は可能です。入社を承諾する前なら、なおさら問題ありません。ただし決めたら早めに連絡するのが礼儀になります。理由を詳しく述べる必要はなく、丁寧に伝えれば十分です。
家族には先に話すべき?
生活が変わる可能性があるため、早めに共有しておくほうが穏やかです。反対されたときは、理由を具体的に聞くところから始めましょう。不安の中身がわかれば、答えられることも出てきます。
まとめ|順番どおりで大丈夫

転職活動でつまずくのは、能力が足りないからではありません。多くの場合、順番を飛ばしてしまっているだけです。上から順に進めれば、必ず次の段階にたどり着きます。
- 全体は6つの段階
- 目安は3か月から6か月
- 準備を飛ばすと必ず迷う
- 退職は内定の書面が届いてから
- 止まることは失敗ではない

全体が見えたら、思っていたより怖くなくなりました。

そうでしょう。今日は最初の段階だけ、紙に書き出してみて。それで一歩進んだことになるから。
今いる段階を、ひとつだけ決めてみてください。まだ迷っているなら判断の段階、決まっているなら準備の段階です。そこから先は、この記事の順番どおりに進めれば構いません。全部を今日やる必要はないのです。
退職してから次が決まるまでの手続きは失業保険の手続きと再就職手当にまとめました。


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